テーマは 『 人生の選択をどう決めるか 』 です
聖書にはいろんな人物の人生が書かれているが、もしあなたの人生が書かれるとしたらどう書かれるだろうか?
一度考えてみてください。
今日は聖書を読みながら いろんな人の生き方、信仰の姿を見て、自分自身と照らし合わせてみてください。
(自分が)どういうタイプであるのか ――。
また、どういう風になるべきであるのか。
【箴言31章で語る しっかりした女とは】
箴言は『知恵の書』であり、人生をどのように生きるのか、人生の中で必要な知恵が書かれています。
その一番最後である箴言31章では、「しっかりした女」「すばらしい女」がどんな女性であるのかを書いてある。
実はこの具体的な答えが聖書に書かれてある。
ヘブライ語の聖書は今私たちが持っている聖書の順番と中身が異なっている。
今の旧約聖書は、基本的に時系列に沿って並べられている。
しかし、原語であるヘブライ語の聖書は、聖書をジャンルごとに分けていて、箴言の次に来るのがルツ記である。
つまりは、箴言31章で語る「しっかりした女」の具体例は、実はその次のルツであった。
【3人のメイン人物とその家族について:ルツ記】
今日は そのルツ記を読みながら、3人のメイン人物の生き方とその家族についてみていきましょう。
そして、メイン人物の生き方を見ながら 私たちはどういった生き方が自分たちと近く、どういった姿を目指すべきなのかを見ていきましょう。
【ルツ記1章】
【ルツ記1章1-18節】
さばきつかさが治めていたころ、この地にききんがあった。それで、ユダのベツレヘムの人が妻とふたりの息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在することにした。
その人の名はエリメレク。妻の名はナオミ。ふたりの息子の名はマフロンとキルヨン。彼らはユダのベツレヘムの出のエフラテ人であった。彼らがモアブの野へ行き、そこにとどまっているとき、
ナオミの夫エリメレクは死に、彼女とふたりの息子があとに残された。
ふたりの息子はモアブの女を妻に迎えた。ひとりの名はオルパで、もうひとりの名はルツであった。こうして、彼らは約十年の間、そこに住んでいた。
しかし、マフロンとキルヨンのふたりもまた死んだ。こうしてナオミはふたりの子どもと夫に先立たれてしまった。
そこで、彼女は嫁たちと連れ立って、モアブの野から帰ろうとした。モアブの野でナオミは、主がご自分の民を顧みて彼らにパンを下さったと聞いたからである。
そこで、彼女はふたりの嫁といっしょに、今まで住んでいた所を出て、ユダの地へ戻るため帰途についた。
そのうちに、ナオミはふたりの嫁に、「あなたがたは、それぞれ自分の母の家へ帰りなさい。あなたがたが、なくなった者たちと私にしてくれたように、主があなたがたに恵みを賜り、
あなたがたが、それぞれ夫の家で平和な暮らしができるように主がしてくださいますように」と言った。そしてふたりに口づけしたので、彼女たちは声をあげて泣いた。
ふたりはナオミに言った。「いいえ。私たちは、あなたの民のところへあなたといっしょに帰ります。」
しかしナオミは言った。「帰りなさい。娘たち。なぜ私といっしょに行こうとするのですか。あなたがたの夫になるような息子たちが、まだ、私のお腹にいるとでもいうのですか。
帰りなさい。娘たち。さあ、行きなさい。私は年をとって、もう夫は持てません。たとい私が、自分には望みがあると思って、今晩でも夫を持ち、息子たちを産んだとしても、
それだから、あなたがたは息子たちの成人するまで待とうというのですか。だから、あなたがたは夫を持たないままでいるというのですか。娘たち。それはいけません。私をひどく苦しませるだけです。主の御手が私に下ったのですから。」
彼女たちはまた声をあげて泣き、オルパはしゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついていた。
ナオミは言った。「ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神のところへ帰って行きました。あなたも弟嫁にならって帰りなさい。」
ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。
あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら、主が幾重にも私を罰してくださるように。」
ナオミは、ルツが自分といっしょに行こうと堅く決心しているのを見ると、もうそれ以上は何も言わなかった。
<名前の意味>
- エリメレク:私の神は王
- ナオミ:心地よい
- マフロン:病気がち (“sickly”)
- キルヨン:虚弱 (“weakly”)
- ベツレヘム:パンの家
(ナオミたちの立場は)その当時に “未亡人” になるということで、今の時代で言うホームレスと同じ立場。
働くことも家も何もなく、生きるためには社会に頼るしかない。
<ベツレヘムからモアブまでの距離>
110~160kmぐらい離れていて、移動するには1週間はかかった。
その当時は何も連絡手段はないのと、交通手段も整ってはいないので、一度移動するのはとても大変なことでした。
【ナオミ】
ナオミは旦那エリメレクとベツレヘムにいた。
飢きんの際に、神様に選ばれた国を離れ、異邦の地であるモアブに移った。
自分たちの考えでは、ユダを離れ、モアブに行くことで飢きんを逃れられると思った。
しかし、そこで待ち受けていたのは 自分たちが想像していた明るい未来、満ち足りる未来ではなかった。
旦那エリメレクが死んだ。
それから2人の息子、マフロンとキルヨンはモアブ人の妻、ルツとオルパを迎え入れたが、子どもができることもなく、二人息子も死んだ。
ただ、神様からは決して離れなかった。
神様の主権を認め、神様が与え、神様がとられることを信じていた。
どんなにつらくても神様への信仰を捨てはしなかった。
自分の考えで歩むことはあったけれども、神様とは一緒に生きていた。
【オルパ】
モアブ人であり、ユダから来たナオミの息子と結婚し、旦那を亡くしたが、それでも姑についていこうとした。
でも姑ナオミが「元に戻ってもいいんだよ」と言われた時に元に戻ることした。
つまり、元の自分がいた場所、家族、友人、知人、そしてもともと自分が信じていた神々に戻った。
一度は「神様と共に歩もうかな」、と思いながらも、自分の元の生活、安定、楽さを選択し、元に戻ってしまった。
【ルツ】
モアブ人であり、ユダから来たナオミの息子と結婚し、旦那を亡くしたが、それでも姑についていこうとした。
姑に「引き返しなさい」と言われたが、決して引き返そうとしなかった。
ルツが求めていたのは、自分がもともと住んでいたところ、家族、友人と生きるのではなく、嫁ぎ先で、特に姑ナオミを通して神様を見た。
どんなにつらい思いをしても、旦那を亡くし、息子を亡くしても神様を離れずに、神様が必要を与えてくださると信じて、神様の元に帰ろうとする姑の生き方を見、その姑に一生ついていくことを決め、その生きる神様と一緒に生きることを決めた。
たとえ、異邦の地で誰も知り合いがいなくて、人種差別に会ったとしても、家がなく、その日食べられるものがあるかどうかもわからないホームレスの状態であったとしても、生きている神様、そしてそれを信じる姑と一緒に生きていくことを選んだ。
信仰によって人生を選択した。
【ルツの選んだ人生の結末】
ナオミの親族であるボアズと結婚した。
このボアズのお母さんは、実はラハブであった。
ルツは結婚前に、ボアズから「しっかりした女(ルツ記 3:11)」と呼ばれた。
息子オベデを産み、オベデはエッサイ、エッサイはダビデの父であった。
つまり、ルツはダビデのひいおばあちゃんにあたり、また後にこの血筋から私たちの主イエスキリストが生まれた。
旦那を失い、実の家族や地元の友達とも離れ、家も食べ物も何もないところから、神様はすべてを与えた。
主の家族を与え、旦那を与え、息子を与え、ダビデのひいおばあちゃん、そして主イエス・キリストに続くように祝福された。
何もないところから始まり、信仰で選んだ人生は神様によって祝福されるものとなった。
【あなたの生き方は?】
あなたの生き方は、どの人に一番似ていますか?
そして、どの姿を目指しますか。
人生は毎日大きなことも、小さなことも選択の連続です。
大きいことで言うと、結婚相手を選ぶ時や離婚を考えた時、転職しようとした時や、病気になった時にどのように反応し、どのように生きることを選択しますか。
目に見える範囲で、現実を見て、楽な方、安全な方、この世の人が勧める方に進むのか、それとも神様を中心に信仰で選ぶのか ――。
小さなことで言うと、今日何をするか、仕事に対してどう接するか、家族や友人にどう接するか。
例えば、これから初詣の季節になった時にどうするのか。
仏教徒の家族に墓参りやお寺などで参拝しようと誘われた時、連れていかれた時にどうするのか。
断るのが怖い、周りに悪口を言われたり変な目をされるのが嫌だから、ノンクリスチャンと同じことをするのか。
それとも例え何か言われたとしても、人々に嫌がられたとしても、生きる神と生きることを選択し、信仰で選択をするのか。
しっかりした女はいるか。
知恵ある人はいるか。
神様はあなたの生き方を喜ばれているか。
これからあなたは何を基準に日々の選択をして生きますか。
アーメン (・∀・)つ
2019.11.10
聖日礼拝メッセージ
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