テーマは 『 活発になったイゼベルの霊 』 です
【ヨハネの黙示録2章18-23節】
また、テアテラにある教会の御使いに書き送れ。『燃える炎のような目を持ち、その足は光り輝くしんちゅうのような、神の子が言われる。
「わたしは、あなたの行いとあなたの愛と信仰と奉仕と忍耐を知っており、また、あなたの近ごろの行いが初めの行いにまさっていることも知っている。
しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは、イゼベルという女をなすがままにさせている。この女は、預言者だと自称しているが、わたしのしもべたちを教えて誤りに導き、不品行を行わせ、偶像の神にささげた物を食べさせている。
わたしは悔い改める機会を与えたが、この女は不品行を悔い改めようとしない。
見よ。わたしは、この女を病の床に投げ込もう。また、この女と姦淫を行う者たちも、この女の行いを離れて悔い改めなければ、大きな患難の中に投げ込もう。
また、わたしは、この女の子どもたちをも死病によって殺す。こうして全教会は、わたしが人の思いと心を探る者であることを知るようになる。また、わたしは、あなたがたの行いに応じてひとりひとりに報いよう。
まずはイゼベルとは誰なのかを見ます。
イゼベルは、旧約に出て来る悪女の中でも代表的な人物です。
彼女は北イスラエルの7代目の王・アハブ王の妻で、異邦人でした。
結婚して彼女がイスラエルに持ち込んだのが偶像崇拝でした。
彼女は熱心なバアル崇拝者で、イスラエルの民にバアル崇拝と宗教的な淫行を行わせ、預言者エリヤとも対決した人物でした。
彼女を妻として迎えたアハブが、まずこのように堕落しました。
【第1列王記21章25-26節】
アハブのように、裏切って主の目の前に悪を行った者はだれもいなかった。彼の妻イゼベルが彼をそそのかしたからである。
彼は偶像につき従い、主がイスラエル人の前から追い払われたエモリ人がしたとおりのことをして、忌みきらうべきことを大いに行った。
王がこのように堕落したので、民もみんな同じことをして堕落しました。
ですから指導者によって大きな影響を受けるので、指導者選びのために多くの祈りが必要です。
神は堕落した民に 神のことばを伝える預言者エリヤを立てていました。
エリヤが民たちに語ったことばはこうでした。
【第1列王記18章21節】
エリヤはみなの前に進み出て言った。「あなたがたは、いつまでどっちつかずによろめいているのか。もし、主が神であれば、それに従い、もし、バアルが神であれば、それに従え。」しかし、民は一言も彼に答えなかった。
これだけ見ても神の選民たちがバアルによって どれだけ堕落したかがよく分かります。
妥協しながら信仰生活をしていました。
このようなことが今も教会の中であるので、目を覚まして主への正しい信仰を守らなければなりません。
イゼベルという人物は、今は実在しない人物ですが、しかしイゼベルと同じ活動をする者がたくさん出て来ました。
すなわちニセ預言者や異端、誤った教えが巧妙に社会と教会に入り、人々や信徒たちを惑わしています。
それらの者の中で働く霊を 象徴的に “イゼベルの霊” とも言えます。
イゼベルの霊は言うまでもなく、サタンの霊です。
サタンがその者たちを使って人々を惑わし、滅びに導きます。
以前よりも今はイゼベルの霊が大胆に活動しています。
今年6月にある「世界宗教統合宣言式」、同性婚や差別禁止法を進める活動をする牧師たち、聖書の内容を変える働き(デンマーク聖書協会が20年ぶりに新しく発行した新約聖書から「イスラエル」、「ユダヤ人」ということばを他のことばに書き換えたこと)や、真理から離れた教えなどがいつの間にか多くの教会の中にも浸透し、それをそのまま受け入れているところが増えたことは大変危険なことです。
なぜ人々は真理から離れたことなのに、それを受け入れてしまうのでしょうか。
サタンは人々が惹かれることばをよく知っているので、それを使って人々を誘惑し、惑わします。
自由、平等、共存、愛、寛容、人権、平和などということばを頻繁に使いながら惑わします。
それは どの時代でも使うサタンの騙しであり、変装術です。
サタンがよく使う変装術を伝えます。
- いつも自分の味方のように変装する
- いつも自分自身を顧みないようにさせ、そのために洗脳する
- いつも苦難のない栄光を約束する
- いつも高慢が高慢でないように思わせる
- いつも奇跡を約束する
このようにして自分の支配下に入った者に、次にやるのは偶像崇拝、不品行、偶像にささげたものを食べさせます。
これは聖書の教えとは真逆のことです。
これらは教会が始まった時から堅く禁じたことでした。
【使徒の働き15章20-21節】
ただ、偶像に供えて汚れた物と不品行と絞め殺した物と血とを避けるように書き送るべきだと思います。
昔から、町ごとにモーセの律法を宣べる者がいて、それが安息日ごとに諸会堂で読まれているからです。」
なぜテアテラ教会がイゼベルという女をなすがままにさせてしまったでしょうか。
テアテラ教会は、愛と信仰と奉仕と忍耐、行いでほめられたのに、なぜこのような失敗を犯したでしょうか?
それは真理に対して無知であったことと、愛に対して誤解したからです。
真理には妥協が許されないです。
すなわち、“どんな混ぜ物もしてはならない”ことです。
人間の教えが真理に混ざることを主は忌み嫌います。
それは真理ではなくなります。
異端は真理に混ぜ物をして人々を惑わします。
次は愛に対して誤解しました。
エペソ教会はニセ預言者たちを見抜いて、彼らを追い出すことには成功しましたが、初めの愛を失ってしまいました。
テアテラ教会は兄弟愛を深めていきましたが、その代わりニセ預言者たちを追い出すことに失敗しました。
愛に傾いてしまい、教理的な部分ではとても未熟でした。
このバランスを取るのは簡単ではないですが、信仰が成熟していくとバランスを取ることが出来ます。
神はイゼベルの霊に支配されている者に対して 悔い改めることを寛容と忍耐をもって待っていますが、いつまで待つのではなく、神の愛と寛容をいつまでも拒む者たちには厳しい刑罰があることを警告しました。
イゼベルと同じ罪を犯す者たちも同じ刑罰があることを知らなければなりません。
イゼベルの教えに従う者はイゼベルの子です。
教会の中にいても最後まで悔い改めない者は、神の子でないことをはっきりさせてあります。
主は私たちの心だけでなく、行いもすべてご存知なので、それに従って必ず裁く方です。
イゼベルの霊にはくれぐれも気をつけましょう。
アーメン ヽ(TдT)ノ
2020.5.17
聖日礼拝メッセージ
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